こんにちは!
西宮市甲子園口北町で鍼灸マッサージ院(はり・きゅうマッサージ院 ケアスマイル)をしています水口です。
当院のブログ、ケアスマイル通信へようこそ
今回のテーマは「頭痛」です。
当院で行なっている頭痛に対する鍼施術について説明させていただきます。
この内容はYouTubeでも説明しておりますので、ご興味のある方はこちらも参照してください
「緊張型頭痛に対する鍼治療について」
頭痛の種類は大きく分けて3つあります。
緊張型頭痛、片頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛(いわゆる群発頭痛)に分けられます。
今回は緊張型頭痛に対する鍼治療を説明していきます。
緊張型頭痛の症状と関連の深い部位は、咀嚼筋や頭蓋骨表面の筋もあるのですが、頸部や肩、肩甲骨の間の筋肉が特に重要とされています。
症状としては、ぎゅーっと締め付けられる頭痛が特徴なのですが、人によっては、ふぉわーん、だったり、ふわふわする、と表現することがあり、めまい感を合併しているケースがあります。
症状が強くない分、しっかりと治療する方も少なく、長く頭痛が起きるため、仕事や日常生活に支障をきたすことも多いです。
早めの対処が頭痛発作の予防となり、仕事の作業効率をあげたり、生活の質をあげたりすることにつながりますので、早期の治療をオススメします!
緊張型頭痛は首周りの筋肉が硬い女性に多いというのが一般的です。緊張型頭痛が起きている人には、高確率で首肩こりを訴え、首や肩にトリガーポイントが発生していることも多いです。トリガーポイントの説明については、当院のHPをぜひご覧ください。
当院では主にそのトリガーポイントとなっている部位を刺激しており、
今回は当院で標準的に刺激している部位について説明させていただきます。
特に緊張型頭痛や首肩凝りでトリガーポイントが見られる部位として、頭半棘筋の奥にある後頭下筋群、板状筋、肩甲挙筋、僧帽筋、菱形筋などがあります。こういった部位を圧迫して反応の見られる場所が鍼のポイントとなってきます。
頭半棘筋、後頭下筋群は首の真ん中にある骨のすぐ両側にあって、コリッとした塊がある所を狙っていきます。ツボでいうと「天柱」と言います。下の図では黄色で囲んでいるところになります。
板状筋は頸部のここはツボでいうと「風池」という部位が近いところになります。先ほどの筋肉の外側を指で辿って、少し溝になって凹んだところに板状筋があります。下の図では青色で囲んでいるところになります。
僧帽筋は肩にある筋肉で指でつまむことで筋肉を捉えることができます。ツボでいうと「肩井」という部位になります。下の図ではきみどり色で囲んでいるところになります。
肩甲挙筋は首から肩甲骨にかけて付着している筋肉で、首肩こりを訴える患者様の多くが、症状を感じている部位となります。ツボでいうと「天りょう」という部位に相当します。下の図では水色で囲んでいるところになります。
鍼を打ち終えたら、打っている場所に向かって赤外線を当てることもあります。
鍼単体での効果だけでなく、赤外線による温熱療法を併用することで、筋肉の緊張をさらに和らげたり、血行促進を高めることが期待できます。
これでも緊張型頭痛や首肩こりの治療効果が上がらない場合は、鍼通電療法、いわゆるパルス治療を行います。
これは刺している鍼に電極をつけて、電気を流すことで、筋肉を動かし、痛みの緩和、トリガーポイントの消失、筋緊張の緩和などの効果が期待できる治療法です。
場合によっては、ここで、赤外線を当てて、さらに治療効果を高めていきます。
症状が長引いている方や、症状が強い方にはこのように施術方法を変えながら、刺激量を調節し、治療効果がでるように工夫します。
当院ではこのような形で、鍼施術を行い、緊張型頭痛や首肩こりに対して施術を行なっております。
その患者様に合わせて施術を行っていくため、効果がでるかどうか、継続して見ていく必要があります。期待する効果がみられなければ、温熱療法や低周波鍼通電を行ったりして、様子をみます。さらに奥の手として、「神経パルス」といった、神経の近くに鍼を置いて、電気を流すという手法もあります。
ちなみに、3ヶ月以上にわたって慢性的な症状となってしまっている方は、首周りの筋緊張だけでなく、中枢の問題、いわゆる脳が痛みを感じやすくなっている場合があるため、そういう方には、首や肩周りだけを刺激するのではなく、手足や頭部への施術が効果的な場合があります。
その患者様の症状に合わせて適宜鍼施術を行う部位を変えていく必要があります。
以上が当院で行っている緊張型頭痛に対する鍼施術でした。
ご興味ある方はぜひ当院で施術を受けてみてください。
勉強になりました。