こんにちは!
西宮市甲子園口北町、鍼灸マッサージ院(はり・きゅうマッサージ院 ケアスマイル)の水口です。
今回のテーマは「鍼灸院へ通うための心得と効果的な通院方法」です。
鍼灸院は、痛みに悩む多くの患者さんにとって、治療やリラックスできる貴重な場所です。
しかし、どんな症状があれば行くのか・・・
どこの鍼灸院に行けばよいのか・・・
初めて通う場合、通院回数がわからない・・・
鍼灸院に行ってみたくてもどうすれば良いのかわからず不安や疑問が生じてしまい
その結果、鍼灸院に通院せずに今抱えている症状を放置している方もいらっしゃることでしょう
ただこれだけは断言できます。
鍼灸治療は効きます!!
科学的根拠に基づいた効果が示されています!
なので、安心して通院することをおすすめします!
このブログでは、患者さんの視点に立ち、どんな鍼灸院がおススメなのか、通いたい鍼灸院を見つける方法や効果的な通院方法についてご紹介します。
1. 鍼灸院を選ぶポイント
1)信頼できる施術者を見つけよう
鍼灸は、専門的な技術と知識を要する治療法です。
信頼できる施術者に出会うことが重要です。以下のポイントに注目して鍼灸院を選びましょう。
①その鍼灸院のホームページやや口コミをチェックして、施術者の経歴や資格、実績を確認しましょう。
ただし、口コミがあまりにも多すぎたり、あまりにも評価が高すぎたりする場合は、サクラの場合もあるため、慎重に選ぶようにしてください。
②院内の清潔さや衛生管理に注意を払いましょう。
よっぽどの腕があり、治療効果が非常に高い場合以外は、院内が清潔に保たれているところを選びましょう。
きめ細かく掃除する性格の方は、施術態度にも現れます。
③初回の相談やカウンセリングの時間を設けているか確認しましょう。
ベッドについて症状を聞いてすぐに施術を始めるようなところは、はっきり言うと信用できません。なぜ検査もせずに状態がわかるのか不思議です・・・
問診・カウンセリングをしっかり行って、患者様の状態をしっかりと把握したのち、治療方針が説明できるところを選ぶようにしましょう。
またその際、セルフケアの指導や大まかな通院回数を説明してくれるところが望ましいです。
2)アクセスの便利さ 通いやすい場所を選ぼう
忙しい日常生活の中で通院が負担にならないことも大切です。
症状によりますが、1回では治らないことが大半です。
もちろん鍼灸師は1回で治せるように心がけていますが、現実はある程度の通院が必要となります。
自宅もしくは職場からアクセスしやすく、信頼できる鍼灸師のところに通院することをお勧めします。
ただし、遠方で評判の良い鍼灸院があり、どうしてもそこで治療を受けたい場合や、無理のないスケージュールで通院が可能であれば話は別です。
①自宅や職場からの距離や交通アクセスが良いか確認しましょう。
②駐車場や交通手段の提供があるか調べましょう。
③オンライン予約や待ち時間の情報を確認しましょう。
2.どんな症状があるときに鍼灸院に行けばよいのか?
簡単に言えば、「痛み」「しびれ」「頭痛」といった不快な症状がある場合は鍼灸治療が効果的です。
その他「身体の不調」に対しても効果がみられますが、治療に時間がかかるケースが多いです。
主な身体の不調としてあげられるのが、「耳鳴り、めまい、冷え、不眠、うつ症状」などです。
ただし、これらの症状があっても、「よし!鍼灸院に行こう!」とはならない方が多いのではないでしょうか・・・
まず最初に「病院」で検査をうけて、病名がつけば薬物療法や手術を受け、それ以外の治療は受けないでしょう・・
また、病名がつかず「異常なし」と診断されれば、次は保険が効くと思って「整骨院」に行くでしょう。
そこでも良くならなかった場合にやっと、「鍼灸院」に行くという選択肢が出てくることでしょう。
ちなみに、「整骨院」では「打撲・脱臼・捻挫・骨折・挫傷」しか保険治療はできません。
急性症状であれば保険治療が適正となる場合がありますが、基本的に慢性症状である肩こり、腰痛、身体の不調などは保険治療はできません。
つまり、整骨院で保険治療を受ける際は、病院で異常なしとされたものが、「打撲・挫傷・捻挫」、もしくは急性のものとして扱われ、保険治療を受けることになります。
それは不正請求によるものであるため、注意してください。
特に、受付で白紙のレセプトに名前を書くよう求められたら注意が必要です。不正請求に加担する恐れがあります。
話がそれましたが、いろいろなところにたらいまわしにされて、藁にも縋る思いで鍼灸院に来られる方が多いです。
結果的に「早く来ればよかった・・・」なんて声も聞きます。
ちなみに「肩こり」といった「コリ」について・・・
皆さんはリラクゼーションに通う場合が多いのではないでしょうか・・
「肩こり」についても首肩周りの筋肉を「強く揉みすぎ」てしまうと逆効果、むしろどんどん固くなっていきます。また、「肩こり」が起こる背景、原因を解決しない限り症状は続きます。
鍼治療の場合、筋肉を柔らかくするのはもちろんのこと、問診や検査をとおして原因を追究します。
その原因となってる部位にピンポイントで施術をすることが出来るので、肩こりの根本的な解決に導くことができますので、「コリ」に対しても鍼灸は効果的であるといえます。
また、資格をもったあん摩・マッサージ・指圧師は、3年間人体の構造をしっかり学習しているため、もしマッサージをうけるのであれば、あん摩マッサージ指圧師の国家資格をもった方の施術を受けることをお勧めします。
3.こんな症状の場合は病院へ
①1~3か月の間で症状がどんどんひどくなっている。
②痛みだけでなく発熱を伴う。
③動かしても痛みに変化がなく、間欠的もしくは夜間痛を伴う。
筋肉・骨・関節・靭帯の問題であれば、動かした時に症状を強く感じます。ただ、内臓器系の問題であれば動作で痛みが起きず、夜間や間欠的に症状が出現することが多いです。
④外傷による痛み
⑤今までにはない激しい頭痛など
勉強している鍼灸師は、問診の段階で病院に行ったほうが良い症状であることがわかりますので、予約前に電話で相談するのも良いです。
危険な症状以外で、1か月ほど続く「痛み」「しびれ」といった不快な症状がある場合は、ぜひ鍼灸を試してみましょう。
4. 効果的な通院方法
鍼灸院へ通う際には、効果的な通院方法を心掛けることで、治療効果を最大限に引き出すことができます。以下のポイントに留意しましょう。
1)事前の情報収集と相談
事前に鍼灸院の公式ウェブサイトやパンフレット、口コミなどを活用して情報収集を行いましょう。また、初回で以下のような相談事項を考えておきます。
①自身の症状や希望する治療効果を明確にし、施術者に伝える。
②予約方法やカウンセリングの時間について確認する。
2)定期的な通院の確保
多くの場合、1回で治療を終えることは、非常にまれであると言えます。
1回目の鍼灸治療で効果を実感できても、1週間もかからずに元に戻るケースが大半です。
様々なところで反感を買いそうな発言ですが、これは私の修行時代、鍼灸の世界では有名な先生たちですら、1回で良くなることはなかったです。
レジェンドクラスの先生方でも1回で治療を終えることは難しいのです!
急性症状の場合は、3回ほどで良くなるケースが多いです。
発症してから3か月を超える慢性症状の場合は、5回以上は通院しないと効果を実感しないケースもあります。
当院では、その時の患者様の状態によりますが、次のような方針で施術回数を決めております。生活に支障をきたさないレベルを求めるなら、最低でも3~5回は鍼灸治療を受けてもらうことをお勧めしています。
また、患者様が求めるゴールによっても通院回数が異なります。症状は残っても日常生活で不自由がないレベルであれば、1~3か月程度で良くなることが多いです。
鍼灸療法は一回の施術だけで完全に治るものではありません。効果を実感するためには、定期的な通院が重要です。以下の点に留意して、継続的な通院を確保しましょう。
①治療計画やスケジュールを施術者と相談し、通院の頻度や期間を決める。
②予約が取りやすい日時帯や、自身の都合に合わせた予約方法を選ぶ。
5.悪い通院の仕方
先ほども説明しましたが、1回目の鍼灸治療だと1週間程度で元に戻ります。
そのまま放置して、完全に元の状態に戻ってから再度、鍼灸治療を受ける、といったことを繰り返しても一向に良くなりません。
慢性化した場合は特に、脳が痛みを記憶もしくは過敏になっているため、脳の状態を変化させる必要があります。
鍼灸治療は身体の末端のツボなどを刺激し、身体を良い状態に戻します。しかし、脳が痛みを記憶してしまっている場合は、身体は再び悪い状態に戻ろうとします。なので、これに再び刺激を与えて、再度身体を良い状態にしていきます。
これを何回か繰り返すうちに、脳の機能が正常となり、症状が元に戻らなくなっていきます。
この状態になれば、通院を止める日も近いです。
6.施術後のケアと生活習慣の見直し
鍼灸治療の効果を最大限に引き出すためには、施術後のケアや生活習慣の見直しも重要です。以下の点に留意しましょう。
①施術後のアフターケアについて、施術者からのアドバイスを受けましょう。
②生活習慣の改善や適切な運動、食事にも意識を向けましょう。
7.まとめ
鍼灸院への通院は、痛みを抱える患者さんにとって重要な治療であり、日常生活を不自由なく過ごすためのきっかけとなります。
信頼できる施術者を選び、通院の方法を工夫することで、より効果的な治療を受けることができます。
ぜひこのブログを参考にして、心地よい鍼灸院での通院を実現してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を書いている人
水口貴成
はり・きゅうマッサージ院 ケアスマイル院長(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう師)
施術スタイル:現代鍼灸
~経歴~
平成24年 神戸市立盲学校 卒業
あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師国家資格を取得
平成27年 筑波大学理療科教員養成施設 卒業 教員免許状取得
平成28年 医科大学東洋医学科 研修生 修了
平成29年~令和4年 特別支援学校(盲学校) 理療科教諭 勤務
令和5年はり・きゅうマッサージ院 ケアスマイル 開業
急性・慢性的な痛みに悩む患者さんへ、鍼灸マッサージ師として、できることを日々全力で取り組んでいきます。地域の方の健康の維持・向上に努めながら、皆様の抱える辛い痛みを鍼灸マッサージで少しでも和らげて、笑顔あふれる日常を過ごしていただく、そんな治療院を目指しています。
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